イラストに小話つけてみました(・o・)ノ
吉継さんって雪景色が似合うよな〜と思い描(書)いてみました。
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雪が屋敷の庭を白く染めていた。
吉継が雪を踏みしめる音だけが、あたりに静かに響いている。
雪が降り積もった庭は白く清浄な、戦も病も何もない世界のようだ。
そんな風景が吉継は好きだった。
(あと何回、この景色が見れるのでしょうか…)
病はゆるやかに、静かに進行している。病が重くなるに連れ、吉継の周囲から人は徐々に消えて行った。変わらず接してくれる者たちがいるので、孤独ではない。だが彼らと離れ、一人静かな場所にいると、時々無性に寂しくなる時がある。今がまさにそうで、愛するこの風景すら、寂しさをつのらせた。
「こら吉継! 何してる!!」
突然背後から大きな声が、静かな空間を震わせた。驚いて振り返ると、三成が怒りながら走りよって来た。
「三成、来ていたのですか。どうしました?」
「どうしたではない!」
三成は着ているお気に入りのもふもふとした外套を、勢いよく吉継の頭からかぶせた。
「ぶっ…ちょ、三成…」
「着ろ! 病人がそんな薄着でフラフラしてるんじゃない。こんな寒い日に何をやってるんだ」
「ちょっと散歩を…」
苦笑を浮かべて吉継が答えると、三成はあきれた顔をしてため息をつき、吉継の手を掴んだ。
「冷えきっているではないか! 身体に悪い、戻るぞ」
そう言うなり三成はそのまま手を引っ張って、屋敷に向かって歩き出した。
無頓着に、病で崩れた身に触れる友…三成の体温が、つかまれた場所から吉継に伝わってくる。
「あたたかい…」
「フン、当然だ。素材にこだわった特注品だからな。気にいったならやるぞ」
意味を取り違えた返事に、吉継の顔に思わず笑みが浮かぶ。
(寂しいなんて言ったら、バチがあたりますね)
「吉継、寒いから甘酒が飲みたい」
「はいはい。美味しい酒饅頭もありますよ」
「なに! …さっさと戻るぞ!」
歩を速めた三成に引っ張られ歩く吉継の中から、寂しい気持ちはいつのまにか消えていた。
そんなある冬の日。
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前回アップした必勝政宗様もそうなんですが、浮世絵っぽいぺたっとした塗りを目指してみました…でもなんか思い通りにいかない…修行修行。
和傘は難しいし…
実物の和傘広げながらお絵描きしてました![]()
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