FROM YASIRO-sama


「I captive your blood」

―――――俺はきっと、死ぬまで君の血の虜。


雨の音が、2人のいる部屋に心地よく響く。バクラは怪訝そうに、小窓から空を見上げた。
「こっちまで気がめいるぜ・・・なぁ、杏子?」
血に染まった頬に触れながら、言った。
漆黒の闇だけの瞳は、動かない。
「つれねぇな」
バクラは、ふっと笑った。妖しくて、冷ややかな。杏子の頬にかかる髪をかきあげて。首筋に己がつけた、朱い傷口に唇を寄せた。びくり、と杏子が体をこわばらせる。
首筋を這う、生あたたかい感触に、背筋がぞくぞくした。
杏子はなにも言わずに、ただ、顔を背けた。
バクラは唇だけで笑うと杏子の顎を掴んで強制的に正面を向かせた。――――体温を感じないその指が恐ろしくて。
不覚にも、凍りついてしまった。バクラは杏子の顎を掴んだまま、顔を寄せてくる。
――――湿った鉄の味が口の中に容赦なくひろがった。
バクラはまだ唇を離さない。
生まれて初めてのディープ・キス。
「甘いだろ?」
唇を離して、不意に質問される。手の甲で唇をぬぐいながら。
「お前の血が俺をここまで虜にさせたんだぜ?」
外では、まるで獅子の咆哮のような、雷鳴がしていた。
「逃がさねぇよ。一生な」

 

END    


作者コメント>
題の訳は「俺は君の血の虜」になります。杏子ファンからブーイングが起こりそうですね・・
なんとなく、グロいの好きで・・・精進しま〜す・・

 
KAMIKAMII's COMMENT

弥白さんより頂いたバクラ×杏子ベリショート小説です。ありがとうございました! ってええっ、ここで終りなんですか!? そんな殺生な!!(笑) 蛇の生殺しですがなっっ(爆) 原作3割増ぐらいで危なさUPのバクラ、このあとどーするのか非常に気になります。

 
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