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FROM
SERA-sama
「夏」
ある日の午後。
気温36℃
天気晴天
いわゆる夏っていうやつである。
夏といえば!!?
「プールよ!プール!!」
「いんや。すいかさ」
「プールだっていってんでしょ!!」
「すいかだっていってんだろっ」
かれこれこんな他愛のない喧嘩が何時間続いているのだろうか・・・
二人はあまりの暑さのせいでいらいら度がいつも以上に高まっているようだった。
そこで蝉玉がいちいち天化のテントのところにまできて、何かやろうといったのが
ほったんだったらしい・・・。
「これじゃぁ、ラチがあかないわねぇ」
腕組をしながら真剣に考え出す蝉玉。
そんな彼女を見ながら、天化
かっ・・・かわいいさ・・・食べちゃいたい・・・さvv
「おっ、俺っちのバカっ!!!」
急に天化が顔を真っ赤にしながら頭をたたき始めたので、蝉玉はぎょっとしながら、
「なっなにやってんのよ!暑さのせいでとうとういかれたの?」
「いかれてなんかいないさっ!!あんたじゃないんだから!」
「なんですってぇ!!!!」
これではさっきと同じよね。
ここはしょうがないけど私が抑えるとして・・・
「で、天化考えてくれたの?何をやるか!!」
蝉玉のその言葉で天化は我に返り、本題のほうを考える。
「じゃぁこういうのはどうさねぇ・・・」
「?」
「両方やるってのはさ」
「いいわねぇ!!天化頭がいいじゃない!それ決定ね」
プールとスイカを食べるこの両方をやるということで、決定した二人はさっそく各自水着を持参して天化のテントに集合をかけた。
あれから程なくして、蝉玉が天化のテントに現れた。
「んじゃ、行くとするさ」
「そうね」
二人は野営の場所から離れて、一里ほど行った所の湖にいった。
ちなみに普通の人間だと一日はかかるところだったが、二人は道士たった20分足らずでいってしまった。
さっそく、湖に到着した二人は木の木陰のところに行って、荷物を下ろす。
「蝉玉・・・あーた、水着、着てきたさ?」
顔を真っ赤にしながら天化は気まずそうに蝉玉に尋ねる。
「あったりまえじゃない!!基本よ、基本」
「基本ですかい」
天化は頭をぽりぽりとかきながら、テレを隠そうとスイカを早速湖にうかべる。
蝉玉のほうはもう脱いで、水着姿になっていた
「どう?天化?私のビキニ姿は」
「・・・いつもと変わんないさ(ホッ)」
「なによ。その言い方・・・ほら早く泳ごうよv」
うれしそうに言いながら、蝉玉は早速湖の中に入って泳いでいった。
天化もそれに続きすばやく服を脱ぎすて、湖の中にはいる。
二人とも相当うれしかったらしく、子供のようにはしゃぎまくっている。
「蝉玉!あそこの岩までどっちが早く着くか競争さ!!!」
「いいわねぇ、負けないわよ」
『ヨーイドン』
一緒にスタートの合図をかけ、あそこの岩まで全速力で泳ぎだした。
あとすこしで、ゴールというところでアクシデントは急に起こった。
「きゃっ!」
蝉玉が急に小さな悲鳴を上げた。
天化もそれに気がついて、後方にいた蝉玉を振り向く・・・が、そこには彼女の姿はなく
「・・・せっ、蝉玉!!」
天化は血相を変え、蝉玉が沈んでいったところまで必死におよいでいき、
彼女の体をかかえ水面へあがる。
どうやら、足をつったようだった。
「蝉玉!!返事しろっ」
だが、蝉玉はすでに呼吸をしていなく、ぐったりしていた。
天化は湖から上がり、彼女を地面に降ろす。
そして、もう一度呼吸がないことを確認して・・・
「人工呼吸しかないさ・・・」
真剣に言っているつもりでも顔が赤くなってしまっている。
緊急事態さ・・・本当はこんなことやりたくないんだけど・・・しょうがないさ
このアホ女を助けるためさ・・・あきらめるんだ。俺っち・・・
天化は意を決して蝉玉にマウストゥマウスを施す。
しばらくやっていると、彼女の口からは水が出てきた。
そして、呼吸も戻ってくる。
「ごほっ!・・・ごほっ!」
「蝉玉大丈夫さ?もう苦しくないさね」
心底心配してた表情をし、天化は彼女の体をそっと起こす。
蝉玉は飲んだ水を全部吐き出すと、ぐったとした表情で天化を見上げる。
「・・・天化が助けて・・・くれたんだ・・・ありがと」
まだ顔色はわるいものの、その表情は女神のような暖かい笑顔だった。
「蝉玉・・・」
彼が声をかけようとしたときには蝉玉はすでに、彼の胸の中で深い眠りについていた。
そんな蝉玉を見て天化は安堵の表情を浮べ、彼女の体を抱き寄せる。
いつもは髪を結っているが今日は水に入るためにおろしていたその髪に、天化は顔をうずめそっと耳元で聞こえるか聞こえないかぐらいに呟く。
「俺っちはいつでもあんたを守って見せるさ・・・」
彼女を抱く腕にも力を少し込めて
もう一度
「・・・モグラなんかに負けたりはしない・・・さ」
これは、彼なりの宣誓布告だったりするのだが・・・。
とうの挑戦状をたたきつけられた相手は今はのほほんと他の女をナンパしていることだろう。
蝉玉、俺っち本気さよ。
俺っちがいつもあんたを守ってやるさ
どんなときも
この命にかえても
今みたいに・・・
なぁ・・・
あんたはどうなのさ?
やっぱり、モグラのほうがいいさ?
それとも、俺に振り向いてくれるさ?
そう思っている間に天化もまた、深い眠りについていった。
二人が起きたのはあれから3時間ぐらいしてからだった。
「・・・ん?ここは・・・―――!!!」
最初に起きたのは蝉玉のほうで、起きたと同時に今ある状況がなんだかわかっていなかったようだが、
周りがあまりにもくらくなっていることに気づき、急いで自分を抱き寄せながら寝ている天化を大声で起こす。
「天化!!起きなさいよ!!!!もう、真っ暗よ」
天化の抱擁を荒っぽく解くと、蝉玉は急いで自分の荷物のあるところまでいった。
「あっ、本当さね。でも、そんなに急ぐことないんじゃ・・・」
頭をぽりぽりとかきながら天化は彼女の後を追って行く。
もう着いたときには彼女は着替え終わっていて、帰るき満々だった。
そんな彼女を横目で見ながら天化も着替え出す。
「蝉玉まだ帰るの早いさ」
「なっ!!なんでよっ!!ハニーが待ってるのよ。夕飯の支度をしてあげなきゃ」
「夕飯って・・・どうせミミズだろ?」
つい最近蝉玉が土公孫に大きいミミズを一生懸命あげようとしていたところを見て、ボソッと言ってみた。
あんなんじゃ・・・いくら本物のモグラでも食わないってものさ
「ハニーにとっては凄いご馳走なのよ!」
「はいはい、そうですかい」
手を軽く振り上げ、何気に話をそらした天化だった。
それにまたムカッときて蝉玉は喧嘩体制に入った。
が、天化のほうはそれに気にする様子もなく、もう一度湖のほうに向かう
「これを食べる前に帰るってのかい?」
天化がさりげなく持ち上げたのは、昼間に持ってきたスイカだった。
そうだったわ、すっかり忘れてた。
蝉玉は手をポンとたたいて、思い出したというように天化のほうに寄っていった。
天化は器用に持ってきたナイフでスイカを割り、蝉玉に手渡す。
そのまま二人は足を水辺につけながら、よく冷えたスイカをかじりながら満天の星空を眺める。
二人はそのまま寄り添いながらスイカをおいしそうに食べていた。
「これおいしいね天化」
「そうさね。よく冷えってから」
蝉玉はおいしそうにたべながら不意に天化のほうを見た。
そして、
「天化!今度はハニーもつれて来ようよ!!」
何言ってるさこのアホ女
半ば呆れ顔で天化は、それはごめんさといいながら蝉玉の方を強引に抱き寄せる。
びっくりした蝉玉はなにするのよ、といった感じで天化から離れようとしたが・・・
天化は絶対に離さないつもりだったらしく、あきらめておとなしくなる
でも、わたし何気に天化にこうされるの好きなのよね。
なんていうか、落ち着くのよね・・・
天化は知ってるのかしら
こんな私の気持ちを「次来るときは、俺っちがあんさんのハニーになってるさ」
さらりと爆弾発言をし天化はもういちどそのまま眠ってしまった。
蝉玉は天化の言った言葉の意味を理解し、顔がゆでたこのように真っ赤になっていた。
「何いってんのよ、この男は・・・」
もう、あんたは私とはじめてあったときから・・・
私のハニーになってるんだからね
そう心の中で呟くと、彼女は天化と一緒に仰向けに倒れこみ再び深い眠りについていった。
- 終 -
作者コメント>
旬の小説を書いてみようと思い書いてみました。やっぱり夏といえばプールでしょう!スイカでしょう!!!
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