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FROM
KOTORO-sama
「寒い夜に星を見上げて…」
蝉玉は髪の毛を洗い、岩の上で月を見上げながら乾かしていた。
「もうちょっとで秋だなぁ・・・・」
吹き付ける風を感じながら、蝉玉はポツリと言った。今日は満月だ。まわりは明るく、人の気配も感じやすい。
と。突然、人の影が蝉玉の瞳に移った。どうやら後ろにいるようだ。
「誰っ!?」
蝉玉は叫んで後ろを向いた。月で影になっているので誰か
わからない。ただ、男だということがわかる。
「蝉玉・・・・?」
「天・・・・化・・・・?」
声を聞いてやっとわかった。天化だった。風が冷たいのに
気が付いて毛布を1枚持って来たらしい。
「もう寒くなってきたさ。蝉玉寒くないさ?」
「別に〜。あたしはただ髪の毛乾かしてるだけだもん。別に天化はおせっかいで来ただけでしょ。寒いんだったらテントに帰ればいいじゃない。」
キッパリと天化に向かって言った。でも、身体の震えは止まらない。隠せない・・・。
「すねてないでいいさね。かぶればいいさ。」
そう天化が言うと、大きな毛布を自分にかぶせ、そのまま蝉玉にかぶせた。
「もぉっ何すんのよっ!寒くないって言ったでしょ!?」
天化は後ろから強く抱きしめた。そして、顔をこちらに向け・・・顔を近づける。そして・・・・口づけ。
「んん・・・・」
唇を離す。短い。また・・・。
「ん・・・・」
今度は長い。舌を入れ、絡む。
「もぉ・・・。甘えんぼ。」
蝉玉は怒った。蝉玉は天化の腕の中へ沈む。
「ねぇ・・・天化・・・」
「何さ?」
天化は問う。蝉玉は思い切って言った。
「好き。」
「・・・・え・・・。」
天化はその言葉を聞いて、また口づけ。
「ありがとさ・・・。付き合ってほしいさ。いいさ・・・?」
「うん・・・」
蝉玉は立ち上がって言った。
「さて、もう髪の毛乾いたし!テント戻るね♪」
「ああ・・・。おやすみさ。」
そう言ったところで、蝉玉はもう遠く走り去って行った。
「オヤジ・・・カノジョができたさ。かわいい娘さ。」
そう夜空に向かって言った。
そして・・・・テントに戻っていった。
- 終 -
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