FROM KARINTOU-sama

「桃パニック」

それは良く晴れた日の事でした。
その日、太公望が散歩をしていると・・・
「おっ、あんな所に桃が」
桃が道に落ちていました。
不思議なことに、近くに桃の木はないのに、ぽつんと一個だけ落ちているのです。
しかし、太公望はそんなことを気にせず、桃めがけて走っていきました。
そして、桃を拾うとすごい勢いで食べました。
なんか少し味がおかしいようなきもしましたが、そんなことは気にせずに桃を食べ終わると、突然眠気が襲ってきました。
「な・・・なんじゃ、急に・・・眠くなって・・・ぐ〜(眠る)」
そして太公望は眠ってしましました。
すると・・・
何という事でしょう、太公望の体がどんどん小さくなっていったのです。
そして、太公望が小さくなっていくのを影で見ている人物が一人・・・
そう、この桃を道に置いた人物・・・
‘変人‘こと‘雲中子‘です。
太公望が食べた桃には、雲中子の作った若返りの薬が入っていたのです。
なぜ、雲中子がそんな薬を作ったのか・・・
それは単なる趣味です。
そして、太公望は10才くらいまで若返ったとき。
ようやく太公望は目を覚ましました。、
「な・・・なんじゃ、これは!?なんで体が小さくなっているんじゃ!?」
そして、自分を観察している雲中子の姿を見てこれが誰の仕業かを理解しました。
「雲中子・・・これはなんのまねじゃ・・・(怒)」
「新しく作った薬を試すのにちょうどよかったから」
悪びれもせずあっさりと答える雲中子・・・
その態度に太公望は怒こる気力も失せてしまった・・・
「まあいい・・・で、解毒剤をくれんか・・・」
しかし、雲中子の次に言った言葉は太公望を絶望のどん底に落とした・・・
「解毒剤?そんな物ないよ」
そう・・・この薬には解毒剤はなかったのです。
「なんじゃとーーーーーーーーーーーーーー!!」
「まあ、解毒剤なんて飲まなくても一ヶ月もすれば戻るんだから」
「じゃ・・・じゃあ、一ヶ月もわしはこのままなのか?」
「うん」
ショックのあまり茫然自失となる太公望。太公望が茫然自失に成っている間に雲中子は帰って行った」
そして茫然自失から立ち直った太公望は・・・
「ふ〜む、このまま一ヶ月も子供でいなくてはいかんのか・・・退屈じゃのう・・・」
と、暇を持て余していると・・・
「それでは、退屈しないようにしてあげます」
上からこんな声が聞こえたかと思うと、
次の瞬間・・・
突然、空から申公豹が降りてきて太公望をさらいました。
「し・・・申公豹、いったいわしをどうするつもりじゃ」
「言ったでしょう、退屈しないようにしてあげるのです」
「ぐ・・・具体的にはどうするつもりなんじゃ・・・」
「だっきに渡します」

・・・間・・・

「いやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「暴れても無駄です」
「誰か助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「誰も助けにきませんよ」
こうして、太公望はだっきの所へと申公豹に連れて行かれた・・・

禁城・・・

「あら、申公豹どうしたの?」
「いえ、あなたがたに面白い物を持ってきてあげたのですよ」
「いったいなにかしら」
「これです」
と、申公豹がだっきに差し出したのは・・・
子供になっている太公望。
すでに半泣きである。
「あら、どこかで見たような子ね?」
「それはそうでしょう、この子は太公望ですから」
「え!?」
「今はある薬のせいで小さくなっていますが、一月後には元に戻ります」
「ふ〜ん(にやり)」
「それで、どうしますか」
「もちろん、ありがたくもらうわ」
「わかりました。それでは一ヶ月後に引き取りにきますから、太公望に危害は加えないように」
「ふふふ、子供に戻っている彼を倒しても楽しくなんとも無いでしょう」
「それもそうですね」
「それじゃあね〜ん」
そう言って、申公豹は帰った・・・
後には、すでに半泣き状態になっている太公望が残された・・・
数時間・・・
「ふふふ、太公望ちゃ〜ん、こっちいらっしゃ〜い(はぁと)」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(涙)」
手に、いろいろな衣装を持って太公望を追いかけるだっき。
ちなみに太公望はなぜかリボンを頭につけている。
「逃がさないわよ」
「いやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」
太公望は必死に逃げるものの、いかんせん体は子供である・・・
大人との歩幅の差は埋めようが無い、たちまちだっきに追いつかれる。
「ふふふ、こんどはこの服を着ましょうね〜」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「だっき姉様。こっちの服のほうが似合うかと」
「あら、そうね」
・・・太公望はだっき達の着せ替え人形と化していた。
「可愛いわよ、太公望ちゃん(はぁと)」
「うぅ・・・(涙)」
だっきと王貴人によって本物の女の子になっている太公望・・・
「ねぇ、だっき姉様こんどはこの服を着せません」
「だめよ、次はこの服を着せるんだから。その服はその次よ」
すでに太公望の意見や人権は無視されている。
「しくしく・・・なんでこんなわしが・・・(涙)」
「駄目よ、太公望ちゃん泣いたらせっかくのお化粧が落ちちゃうわん」
「せっかく奇麗にしてあげたんだから」
この後、さらに数時間の間だっきと王貴人のオモチャにされる・・・

数時間後・・・

やっと、だっきと王貴人から解放された太公望・・・
服を着替える気力も無く、とぼとぼと廊下を歩いていると・・・
「むっ、誰だお前は?」
「ぶ・・・聞仲!!」
「ん・・・どこかであったか?」
「い・・・いえ、そんなことはありません」
「そうか?たしかにどこかで見たんだが・・・」
‘まずい、こいつにわしが誰だかばれたら絶対に封神される‘
「そ・・・そんなことはありませんよ(ぎこちない笑みを浮かべる)」
「・・・」
‘ま・・・まずい、ばれたか!?‘
「・・・朱氏・・・」
「へ・・・?」
「朱氏・・・」
「あの〜どうしました」
「あ・・・すまん。お前は、わたしの昔の知り合いによく似ていたのでな・・・よかったら少し付き合ってくれないか」
「いえ、遠慮します」
そう言って、後ろも振り向かず太公望は走り去った。
後ろから聞仲がなにか言ってきたが無視した・・・
‘一刻も早くここから離れねば!!‘
そして、ダッシュで部屋に戻った。
部屋に入ると・・・
「あ、太公望ちゃん☆一緒に遊ぼっ☆」
喜媚がいた・・・
「わ・・・悪いが、今日は疲れてそれどころではないのだ。明日にしよう」
「え〜☆喜媚と遊ぼうよっ☆」
その声を無視して布団に入って眠ろうとしたが・・・
「む〜太公望ちゃん☆遊ぼうよ〜☆」
喜媚が話かけてきて、とてもではないが眠れない。
「うぅ、わかった・・・わかった遊ぶから少し黙ってくれ」
「わ〜い☆」

その後、数時間・・・

喜媚とトランプなどをして遊び、結局眠ったのは真夜中になってからだった。その後・・・
太公望はだっきと王貴人に着せ替え人形にされたり・・・
聞仲に「お前は朱氏の生まれ代わりだ」と言われて、プロポーズされたり・・・
喜媚の遊び相手になったりしていた。
そんなこんなで一ヶ月後・・・
「だっき。太公望を引き取りにきましたよ」
「申公豹・・・わしにはおぬしが神のように見える」
「そんな大袈裟な」
「さぁ、早く・・・早くわしを連れて帰ってくれ」
「(よっぽど酷い目にあったようですね)わかりました」
「じゃあねん、太公望ちゃん。また来てねん(はぁと)」
「太公望ちゃん☆また来てね〜☆」
「太公望・・・また来てよ・・・」
太公望を見送るだっき三姉妹。
「・・・もう・・・二度と来てたまるか・・・」

その後・・・

周に戻った太公望は一ヶ月間寝込んだそうな。

 

- 終 -

 

KAMIKAMII's COMMENT
火輪塔さまより頂いた太公望小説です!! この話の格言は「拾い喰いはするな」ですね (笑) ちび太公望を皆がかわいがる気持ちが痛いほどよくわかります! そう10歳といえば、天祥くんと同じぐらいだもの!!!(*^.^*) げふんげふんげふん。なにげに聞仲があやしい人になってるし←でもあれは犯罪 (笑) 楽しい小説をありがとうございました!!
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