FROM KANNEI-sama

「真夏の夜の出来事」その2

姫発が呂望に話した計画とは夏休みに「肝試し大会」を開催し、そこで天化と蝉玉を恋人同士させるというものだった。
計画の内容はこうである。
まず二人一組で行わせ、ペアはくじを引かせて決定させる。
そこで天化と蝉玉がペアになるように仕組む。
そして二人きりにさせてイイ感じになるハズだと姫発は言った。

 

放課後二人は職員室へ向かった。
「失礼しまーす!!」
姫発は元気良く職員室のドアを開けた。
「おう姫発、どうしたんだこんな時間に?」
窓際の席で書類を書いている一人の教師がそう言った。
この教師は2年B組担任兼体育教師の道徳である。
「いやぁ、ちょっと天化の事で話しがあるんですけど・・・」
姫発がそう言った途端、道徳は態度を変えた。
「な何!!、天化がどうかしたのか!!」
道徳は天化の父飛虎と知り合いで天化が小さい頃から家族同然の付き合いをしていたので天化を実の弟のようにかわいがっていた。
「ま、まさかタ、タバコをす、吸っていたりしてるんじゃな、ないよな!!」
天化の事が心配で道徳の口調は乱れている。
(この先生は大丈夫かのう・・・まあタバコはホントに吸っておるが)
呂望はうろたえてる道徳を見て思った。
「あ、あの先生。そうゆうコトじゃないんだけどよ」
姫発は道徳を落ち着かせ、天化が蝉玉に恋心を抱いていること。そして二人を恋人同士にさせるため例の計画をするということを道徳に話した話を聞いた後道徳は無言だった
ひそひそ(姫発、やはり無理のようだのう。だからやめておけと言ったのだ)
ひそひそ(きたねーぞ太公望、お前も賛成してたじゃねーか!!)
「二人とも・・・」
しばらくしてから道徳は口を開いた。
「うう、そうだったのか。よく言ってくれた。ありがとうっ!!」
道徳は号泣しながら二人に抱きついた。
「よし、費用から何まで全部俺が出そう。天化っお前を幸せにしてやるぜ!!」
二人は驚いた。まさか道徳が全部用意してくれるとは予想外だった。
天化のためだけにここまでするとは・・・。

 


よく晴れた終業式の日、式が終わった後天化は屋上に行って一人タバコを吸っていた。
(明日から夏休みか・・・結局蝉玉にあやまれなかったさ)
天化はあの日の事を考えていた。
あの日から二人は一度も話をしていない。
「俺っち嫌われたのかな・・・・」
と独り言を言っていると後ろのドアが開いた。
「やべっ、見つかったさ!!」
天化はあわててタバコを隠そうとした。
「おい天化、俺は先公じゃねーよ」
そこには雷震子が立っていた。
「ああ、ビビったさ」
天化はホッとして新しいタバコに火を付けた。
「何のようさ?」
「ああ、発兄貴に頼まれてコレを渡しにきたんだ」
雷震子は一枚のチラシを天化に渡した。
チラシにはこんな事が書いてあった。

2年B組納涼肝試し大会
時・今日午後7:00
場所・○丁目牧野墓地みんな来いよーーーー(by姫発)


「何さコレ?]
「発兄貴が計画したんだ。天化お前も来るか?」
「わりぃ、今日オヤジ達出かけるから天祥のめんどう見ないといけねえさ」
「天祥も連れてきていいぜ。それに・・・」
「それに?」
「蝉玉も来るかもしれないぜ」
「なんであの女が関係あるさ?」
「ネタは上がってんだぜ。お前蝉玉の事好きなんだろ?」
「別にそんなことないさ・・・」
と言いつつも天化の顔は赤面している。
「まあ、気が向いたら来てくれ。じゃあな」
雷震子は階段を降りていった。

「行ってみてもいいさね」
天化は雷震子がいなくなった後そうつぶやいた。「蝉玉、今日暇?」
校門から出ようとした蝉玉を碧雲と赤雲が呼び止めた。
「今日さあ七時から姫発君が計画した肝試し大会があるんだけど一緒に行く?」
「今日パパが出張に行ってていないけど、どうしようかなぁ」
「行こうよ。それに天化君もくるかもしれないよ」
「もしかしたら告れるかもね」
「そうかなあ、でもいいわ。あたしも行ってみる」
「そうこなくっちゃね!!じゃあ六時頃に蝉玉の家に集合して行こうか」
「OK!!」

(告白、できたらいいな・・・・)
二人と話ながら蝉玉は思った。

 

「さあ、やってきました。2年B組オンリーき・も・だ・め・Cーーーーっ!!」
薄暗い中姫発の絶叫が墓場の中に響いた。
「さあルールを説明しましょう!!これからくじを引いてもらい同じくじを引いた人同士でペアになってもらいます。
そして順番に墓地に入り一番奥のお堂に置いてある御札を一人一枚ずつ持って帰ってきてください。司会進行は私、姫発がお送りします!!」姫発の説明が終わると呂望が箱を持ってきた。
「ではこれからペアを決める。一人ずつくじを取るのだ」
ガサゴソ、ガサゴソ、ガサゴソ

(何でコイツといっしょさ)
(なんで天化といっしょになるのよ)
二人は計画通りペアになった。出発するのは3番めである。

 

最初に出発するペアは木タクと赤雲である。
「ねえ木タク君、怖いから手つないで行こうね」
「えっ、べ別にいいっすけど・・・」
早くもこの二人はイイ感じになっていた。
「それでは出発してくださーい」
姫発の声と共に二人は墓場へ入っていった。
「のう姫発、道徳先生の姿が見えぬのだが」
「俺もお化けの役するってさっきハリボテ着てたな」
「別にやらなくてもいいのにのう。大乙先生自慢の仕掛けがセットされておるのに」「キャァァァァァ」
その時墓地から悲鳴が・・・。
「おっ、うわさをすれば何とやらだな」


「うぇぇん、怖かったよう」
二人が戻ってきた時、赤雲は泣きじゃくりながら木タクにしがみついていた。
「赤雲さん、もう大丈夫っすよ」
「ありがと・・・木タク君」
(いいなぁ赤雲)
蝉玉は赤雲をうらやましく思った。

 

次のペアはナタクと天祥である。
「次はナタクと天祥か。ナタクは大丈夫そうだのう」
「ところが大丈夫じゃないんだなーーー」
いつのまにか呂望の後ろに大乙が立っていた。
「ぬおおおっ、大乙先生いつのまに!!」
「いやあ、私の作った仕掛けがちゃんと動くかチェックしに来たんだよ」
「で大丈夫じゃないってのは?」
「ああ、ナタクの事でね。実はナタクはお化けとか大の苦手なんだ」
「先生冗談はよすのだ。あの恐いもの知らずのナタクがお化けを怖がるとは信じられんのう」
「信じれないんなら様子を見ててよ」

「それじゃあナタク・天祥出発してください・・ってええ!!」
姫発が合図したと同時にナタクは走り出した。
それから間もなくして・・・・・

「ギャーーーー」
ナタクの絶叫が聞こえた。

帰ってきた時天祥は「おもしろかったー」と笑っていたが ナタクは気絶しそうになっていた。
そして次のペアは天化と蝉玉である。
果たして計画は成功するのか・・・・・

 

- 続く -


作者コメント>
天×蝉小説なのに他のキャラばっか目立ってしまいました(木×赤も出してしまったし)次!!次は必ず天化と蝉玉が目立つようにします しまった姫発と雷震子、木タクとナタクが同じクラスにいる。どちらも双子ってことで見逃してくれませんか?(いいかげんにしろ自分)

※続くという事で、感想は完結してからさせていただきます〜(^_^) Byかみか

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