FROM ISE-sama

「無敵の彼氏−太師の休日(番外編)−」
※先に、前編・後編を読んでからこちらをお読み下さいね。

時間を少し戻そう。
後宮の一室。
一見派手さには欠けるが、質の良い調度に飾られている部屋は主人の性格をあらわしていた。
そして、その部屋の主にして、紂王の側室である黄氏は先ほどから一人部屋の真ん中の机に坐って何かを呟いていた。
「うふふふふ・・・」
「うぬ〜」
「・・・・・・・・・・」
「にゃぁ〜♪」
口元に握った手をあてて悦に浸って笑っていたかと思えば、突然眉根を寄せて歯ぎしりし、かと思えば、何やら考えるように黙り込む。と思ったら、また割れんばかりに机をバンバンと叩いて恥ずかしがる。
はっきり言って危ない人である。
ちょっと彼女の精神世界を垣間見てみよう。
(そろそろ『私の作った』お昼を食べている頃ね。聞太師はびっくりされてるかしら?でも、賈氏姉さまもおっしゃってたわ!『殿方は女性の意外な一面 に案外コロリといくものよ』って♪これで聞仲さまの中での私のポイントがかなりアップしたことは間違いないわね!上手い具合にあの子ざるの「おむすびもどき」が私の料理をより引き立ててくれるし♪)
(しっかし、あのジャリ娘、いきなり朝の4時に私の寝所に殴り込んできたかと思えば肘鉄でたたき起こして、詫びの一言もないまま『お弁当を作るのじゃ!』とかぬ かした時は正直シメテやろうかと思ったわ・・・。ぬぁ〜にが『聞仲と遠出に出かけるのじゃ!』よ!「私の」聞仲さまに対して馴れ馴れしいのよ!やっぱりあの子の料理に毒でも入れてやればよかったかしら・・・)
(でもま、いくら頑張ろうと聞仲さまはお子様なんて相手になさらないだろうし♪でも、相手は曲がりなりにもあの男の娘、どんな手で「私の」太師を篭絡するかわかったもんじゃないわ・・・。くっそぉー、こっちは規則で後宮から簡単に出られないと思っていい気になりやがってぇ。大体あの紂王、子供にアマすぎんのよ!かといって、このまま手をこまねいていては・・・なにか対策を練らないと「私の」太師が食いものにされちゃう・・・)
(あぁ、でも♪『私の作った』料理を食べられて聞仲さまは何て思われるかしら♪『飛虎の妹はこんな器量 の良い娘だったのか』。いえ!『畏れ多いが陛下に彼女はもったいない』いえいえ!!『陛下にお願いして黄氏を譲り受けよう!』。ううん、もしかして、『黄氏!私と一緒に逃げてくれないか?お前は私が守る。どこかで二人で静かに暮らそう!』。あぁ、もう♪あなたとなら地の果 てだろうとどこでも行っちゃうわよぉ!!)
・・・・見なけりゃ良かった。
超弩級の反逆罪モノだよ、あんた。

 

- 終 -


作者コメント>
あっ、ヤメテ!石投げないで!!ごめんなさい!すいません!もうしませんから許してください!!

KAMIKAMII's COMMENT

伊勢さまより頂いた聞仲×姫小説のオマケです。ありがとうございます〜!! ………これは、私が聞仲×黄氏だと知っての狼藉ですか? 許すっ許しまするぞ伊勢さん!! もぅ最高!!!(大爆笑) いっちゃってる黄氏がすごくステキ!! 「こざる」発言がハートにパワーダンクv 妙にナチュラルフィットした表現だといったら、私は朱音さんにしかられちゃうでしょうか。ああでも、姫がこざるなら飛虎あたりは「ボスざる」ですか。え? 聞仲さま? 聞仲さまは調教師ですわ (笑)  黄氏VS姫の新たな構図が、私の妄想菌をくすぐって仕方ありません♪ んもぅ聞仲さまったらもてもてねっ (笑)

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